「漫画のストーリーはできたけれど、そこからどうやってコマにすればいいのか分からない」「AIにプロットを作ってもらったけれど、漫画のページに落とし込めない」と悩んでいませんか。
そこで必要になるのが、漫画の設計図であるネームです。
ネームでは、完成した絵を描く必要はありません。どのページで何が起きるのか、何コマ使うのか、誰をどのくらいの大きさで見せるのか、どんなセリフを入れるのかをラフな状態で決めます。
小学館の新人コミック大賞でも、ネームは「これから描く漫画の設計図」と説明されており、コマの大きさや配置、人物、セリフ、シーンの順番などを検討する重要な工程とされています。
AI漫画では、このネーム工程を先にしっかり作っておくと、「何の画像を何枚生成すればよいか」まで明確になるため、画像生成の無駄を減らせます。
この記事では、完成したストーリーやプロットを、AIを使ってページ → コマ → 構図 → セリフへ落とし込み、漫画用ネームを作る方法を初心者向けに解説します。
まだストーリーやプロットが完成していない場合は、先にAIで漫画のストーリー・プロットを作る方法から進めてください。
- 漫画のネームとは?
- AI漫画では「プロット→ネーム→画像生成」の順番がおすすめ
- AIでネームを作る基本5ステップ
- ステップ1:プロットをシーンに分解する
- ステップ2:各シーンのページ配分を決める
- ステップ3:1ページにつき「何を見せたいか」を決める
- ステップ4:ページをコマに分ける
- 1ページのコマ数をAIに決めてもらうプロンプト
- ステップ5:各コマの構図を決める
- ネームでは「全部のコマを同じ大きさ」にしない
- 漫画の読み順を意識してネームを作る
- セリフはネーム段階で短くする
- 吹き出しの位置まで考えて構図を決める
- ページをめくった直後に何を見せるか考える
- AIにネームを作らせるときは一度に全ページ作らない
- 4ページずつネームを作るChatGPT用プロンプト
- AIが作ったネームは必ず人間がチェックする
- AI漫画ではネームを画像生成指示書へ変換できる
- 絵が描けなくてもネームは作れる?
- 文章ネームのテンプレート
- AIネーム作成でよくある失敗
- AIで漫画のネームを作るときによくある質問
- まとめ|ネームを作ればAI画像生成の無駄を減らせる
漫画のネームとは?
ネームとは、完成原稿を描く前に作る漫画の設計図です。
一般的には、ラフな絵とコマ割り、人物配置、吹き出し、セリフなどを書き込みます。
絵が上手である必要はありません。
丸と線だけの人物でも、次のことが判断できればネームとして役割を果たせます。
- ページのどこにコマがあるか
- 何コマあるか
- 誰が登場するか
- 人物をどのくらい大きく見せるか
- 人物が何をしているか
- どんな表情をしているか
- セリフは何か
- 読者へ何を伝えるコマなのか
AI漫画の場合は、これに加えて、画像生成AIへ渡す構図情報を整理する設計書としても使えます。
例えばネームに「主人公が驚く」とだけ書くのではなく、
- バストアップ
- 画面右側に配置
- 目を大きく開いた驚き顔
- 視線は画面左
- 背景は図書室
まで決めておけば、その情報をそのまま画像生成プロンプトへ変換できます。
AI漫画では「プロット→ネーム→画像生成」の順番がおすすめ
初心者がやりがちなのが、ストーリーができた直後に画像生成を始めることです。
しかし、先に画像を作ると、後から「この場面は2コマではなく4コマ必要だった」「このキャラクターのアップが必要だった」と気づき、画像を作り直すことがあります。
そこで、基本は次の順番がおすすめです。
- ストーリーを作る
- プロットを作る
- ページ配分を決める
- ネームを作る
- 各コマの画像生成指示を作る
- 画像を生成する
- 漫画ページへ配置する

ネームを挟むことで、画像生成AIに「漫画をいい感じに作って」と丸投げするのではなく、必要な絵を1コマずつ指定できる状態になります。
AIでネームを作る基本5ステップ
AIを使ってネームを作る場合は、次の5段階に分けると進めやすくなります。
- プロットをシーンに分ける
- 各シーンのページ数を決める
- 各ページで伝えることを決める
- 各ページをコマに分ける
- 各コマの構図・セリフ・表情を決める
いきなりAIへ「32ページ分のネームを書いて」と頼むより、まずシーンとページ配分を作り、その後コマへ細分化した方が修正しやすくなります。
ステップ1:プロットをシーンに分解する
最初に、記事5などで作ったプロットを、漫画で描く場面ごとに分解します。
例えば次のプロットがあるとします。
幽霊が見える女子高生が、幽霊を信じないオカルト研究部へ入る。放課後の音楽室で起きる怪事件を調べることになり、主人公は幽霊の仕業だと思うが、実際には別の原因があった。しかし事件解決後、本物の幽霊が主人公だけに姿を見せる。
これを場面単位に分けると、例えば次のようになります。
| シーン | 内容 |
|---|---|
| 1 | 主人公がオカルト研究部へ来る |
| 2 | 音楽室の怪事件について聞く |
| 3 | 放課後の音楽室を調査する |
| 4 | 主人公が幽霊を目撃する |
| 5 | 主人公の推理が外れる |
| 6 | 本当の原因を発見する |
| 7 | 事件解決後、本物の幽霊が現れる |
シーン分解用のChatGPTプロンプト
以下の漫画プロットを、
漫画で描く「シーン」に分解してください。
【条件】
・同じ場所、時間、目的が続く部分は同じシーンにする
・場面転換したら別シーンにする
・各シーンには必ず役割を持たせる
・物語が進んでいないシーンは指摘する
各シーンについて、
1. シーン番号
2. 場所
3. 登場人物
4. 起きる出来事
5. このシーンで読者に伝えること
6. シーン終了時に何が変化するか
を表にしてください。
【プロット】
ここにプロットを貼る
この段階では、まだ何コマにするか考えなくても構いません。
まず「物語にどんな場面が必要なのか」を整理します。
ステップ2:各シーンのページ配分を決める
次に、各シーンへ何ページ使うかを決めます。
32ページの読み切りなら、すべてのシーンへ同じページ数を割り当てる必要はありません。
重要な場面には多くのページを使い、説明だけの場面は短くします。
例えば次のようにできます。
| ページ | 内容 | 役割 |
|---|---|---|
| 1〜3 | 主人公と怪事件を紹介 | 読者を物語へ入れる |
| 4〜8 | オカルト研究部と調査開始 | 人物と目的を見せる |
| 9〜16 | 音楽室を調査 | 謎を深める |
| 17〜21 | 主人公の推理が外れる | 状況を変化させる |
| 22〜28 | 真相へ到達 | クライマックス |
| 29〜32 | 事件解決+本物の幽霊 | 結末と余韻 |
これはあくまで一例です。
重要なのは、物語のどこにページを使うかを先に決めることです。
ページ配分をAIに考えてもらうプロンプト
以下の漫画プロットを、
32ページの読み切り漫画としてページ配分してください。
【条件】
・1ページ目から物語を動かす
・導入を長くしすぎない
・中盤に一度大きな変化を入れる
・クライマックスには十分なページを使う
・最後の2〜4ページで結末と余韻を描く
・説明だけのページを増やさない
各ページまたはページ範囲について、
・ページ番号
・起きる出来事
・そのページの目的
を表にしてください。
【プロット】
ここにプロットを貼る
ステップ3:1ページにつき「何を見せたいか」を決める
ページ配分が決まったら、1ページずつ役割を決めます。
例えば、
9ページ:誰もいない音楽室へ主人公たちが入る。
というページがあるとします。
ここで重要なのは、「音楽室へ入る」という出来事だけではありません。
読者に何を感じてもらいたいかも決めます。
- 場所が不気味だと伝えたい
- 主人公が怖がっていると伝えたい
- 部長はまったく怖がっていないと見せたい
- 二人の性格の違いを見せたい
ここまで決まると、必要なコマも見えてきます。
小学館の漫画制作講座でも、コマの大きさや構図は「そのコマで何を表現したいか」によって決めることが重要とされています。
ステップ4:ページをコマに分ける
次に、1ページをいくつのコマで構成するか決めます。
コマ数に絶対的な正解はありません。
重要なのは、そのページで何を伝えたいかに必要なだけコマを使うことです。
先ほどの「音楽室へ入るページ」を例にすると、次のようにできます。
| コマ | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1 | 夕方の校舎と音楽室 | 場所と雰囲気を見せる |
| 2 | 扉の前で緊張する主人公 | 主人公の恐怖を見せる |
| 3 | 部長が普通に扉を開ける | 性格の違いを見せる |
| 4 | 暗い音楽室の全景 | 次の展開への緊張を作る |
この状態になれば、各コマで何の画像が必要なのかが分かります。
1ページのコマ数をAIに決めてもらうプロンプト
次の漫画ページをネームにしてください。
【ページの目的】
主人公と部長が、
放課後の誰もいない音楽室へ入る。
このページでは、
・音楽室が不気味であること
・主人公は怖がっていること
・部長はまったく怖がっていないこと
を読者に伝えたいです。
【条件】
・1ページ4〜6コマ程度を目安
・同じ情報を繰り返さない
・人物の顔アップだけを連続させない
・場所が分かるコマを1つ入れる
・最後のコマで次ページを読みたくなる要素を入れる
各コマについて、
1. コマ番号
2. コマの大きさ
3. 描く内容
4. 登場人物
5. 構図
6. 表情
7. セリフ
8. このコマの目的
を表にしてください。
ステップ5:各コマの構図を決める
コマの内容が決まったら、次は構図を決めます。
最低限、次の項目を指定するとAI漫画の画像生成へつなげやすくなります。
- ショットサイズ
- カメラアングル
- 人物の位置
- 視線
- 表情
- ポーズ
- 背景
例えば、
コマ3
内容:
部長がためらわず音楽室の扉を開ける。
構図:
腰から上。
カメラ:
主人公の後ろから部長を見る。
人物配置:
主人公を画面手前左。
部長を画面中央。
表情:
主人公は不安。
部長は平然としている。
背景:
古い音楽室の扉。
目的:
2人の性格の違いを見せる。
という形です。
この情報は、記事4で紹介したAI画像生成用プロンプトへそのまま流用できます。
AI漫画プロンプトの作り方|キャラ・構図・表情を指定する方法

ネームでは「全部のコマを同じ大きさ」にしない
初心者がネームを作ると、すべてのコマが同じくらいの大きさになりがちです。
しかし漫画では、重要な場面ほど大きく見せることで読者の印象を変えられます。
例えば、
- 場所を初めて見せる → 大きめ
- 重要なキャラクター登場 → 大きめ
- 強い感情 → 顔のアップを大きめ
- 短い会話 → 小〜中サイズ
- 移動や補足 → 小さめ
といった考え方ができます。
小学館のコマ割り解説でも、重要な情報や心情を強く伝えたい場合は、コマを大きくする考え方が紹介されています。
漫画の読み順を意識してネームを作る
日本の一般的な右開き漫画では、基本的に右から左、上から下へ読み進めます。
コマ割りが複雑すぎると、読者が次にどこを読めばよいのか迷います。
そのため、AIが提案したネームでも必ず読み順を人間が確認してください。
特に注意したいのは次のような配置です。
- 左右どちらからでも読めそうなコマ
- 縦長コマと横長コマが複雑に交差している
- 小さいコマを大量に配置する
- 変形コマを何度も使用する
初心者は、まず読み順が迷わないシンプルなコマ割りを優先しましょう。
セリフはネーム段階で短くする
ネームを作ると、想像以上に吹き出しが大きくなることがあります。
文章だけでストーリーを書いているときには気にならなかった長いセリフも、漫画のコマへ入れると画面を圧迫します。
例えば、
私は別に幽霊が怖いわけじゃないんだけど、
こういう誰もいない放課後の教室に来るのって、
なんとなく嫌な感じがするんだよね。
というセリフなら、
幽霊が怖いわけじゃない。
ただ……
放課後の誰もいない教室って、
嫌な感じがする。
のように分割できます。
さらに絵で「主人公が震えている」と分かるなら、
……嫌な感じ。
まで減らせる可能性もあります。
絵で伝わることをセリフでも説明しないことがポイントです。
セリフ圧縮用ChatGPTプロンプト
以下は漫画ネーム用のセリフです。
意味とキャラクターらしさを維持しながら、
漫画として短く読みやすくしてください。
【ルール】
・絵で分かる内容を重複して説明しない
・一つの吹き出しを長くしすぎない
・説明口調を減らす
・会話として不自然にならない
・必要なら複数の吹き出しへ分ける
・情報を削りすぎない
【セリフ】
ここにセリフを貼る
吹き出しの位置まで考えて構図を決める
AI漫画では、画像を生成した後に吹き出しを追加する方法がおすすめです。
そのためネーム段階で、吹き出しを置くスペースも考えておきます。
例えば人物を画面中央いっぱいに描いてしまうと、後から吹き出しを置く場所がなくなることがあります。
そこで、
人物を画面右下へ配置。
画面左上に吹き出し用の余白を残す。
のように構図へ反映します。
小学館の漫画制作解説でも、吹き出しはコマと同様に読む流れを意識し、一般的な右開き漫画では右から左へ読ませることが基本とされています。
ページをめくった直後に何を見せるか考える
紙の漫画やページ単位で読む電子漫画では、ページをめくった瞬間に見える絵を利用できます。
例えば、
- 敵の正体
- 大きな怪物
- 衝撃的な事実
- 重要人物の登場
- ギャグのオチ
などを次ページの最初へ置く方法があります。
そのためネームでは、単純に場面を順番に並べるだけではなく、どこでページが終わるのかも確認します。
ページめくり確認用プロンプト
以下は32ページ漫画のページ構成です。
ページをめくりたくなる流れになっているか確認してください。
特に、
・奇数ページの最後
・重要な真相の直前
・クライマックス直前
について、
「次のページを読みたくなる情報」があるか確認してください。
弱い場合は、
物語そのものを変更しすぎず、
ページ位置の入れ替え案を提案してください。
【ページ構成】
ここにページ構成を貼る
AIにネームを作らせるときは一度に全ページ作らない
32ページ分のネームを一度に生成すると、後半になるほど似た構図が続いたり、ページ数が合わなくなったりすることがあります。
おすすめは、
- 全ページのページ配分を作る
- 1〜4ページをネーム化する
- 確認・修正する
- 5〜8ページを作る
- 続きを作る
という方法です。
4ページ程度を1ブロックとして処理すると、前のページとのつながりも確認しやすくなります。
4ページずつネームを作るChatGPT用プロンプト
以下の漫画プロットから、
○ページ〜○ページのネーム案を作ってください。
【作品全体】
ここに作品概要
【今回のページの役割】
ここにページ範囲の目的
【前ページまでの状況】
ここに直前の状況
【今回のページで必ず起こすこと】
ここに出来事
各ページについて、
【ページ○】
ページの目的:
コマ1
・大きさ:
・登場人物:
・描く内容:
・構図:
・カメラ:
・表情:
・ポーズ:
・背景:
・セリフ:
・吹き出し位置:
・コマの目的:
コマ2
同じ形式
という形で出してください。
【ルール】
・同じ構図を連続させない
・顔アップだけを連続させない
・必要な場所では背景を見せる
・重要なコマは大きくする
・絵で伝わる情報をセリフで重複説明しない
・次ページへの流れも考える
AIが作ったネームは必ず人間がチェックする
AIがネーム案を作れても、そのまま採用する必要はありません。
最低限、次の項目を確認してください。
- 読む順番が分かるか
- 主人公がどこにいるか分かるか
- 同じ構図ばかり続いていないか
- 大事な場面が小さすぎないか
- 重要でない場面が大きすぎないか
- セリフが長すぎないか
- 吹き出しを置く余白があるか
- キャラクターの感情が伝わるか
- 各ページに役割があるか
- 必要のないコマがないか
ネーム添削用プロンプト
以下は漫画のネーム案です。
漫画編集者としてチェックしてください。
次の観点で問題点を指摘してください。
・読者が読む順番に迷わないか
・同じ構図が続いていないか
・重要な場面が十分大きいか
・不要なコマがないか
・セリフが長すぎないか
・絵とセリフが同じ情報を重複していないか
・キャラクターの感情が分かるか
・ページごとのメリハリがあるか
・次ページを読みたくなる流れがあるか
すぐに全面的に書き直さず、
1. 問題点
2. 理由
3. 修正案
の順番で出してください。
【ネーム】
ここにネームを貼る
AI漫画ではネームを画像生成指示書へ変換できる
AI漫画なら、完成したネームをさらに各コマの画像生成指示へ変換できます。
例えばネームが、
コマ1
主人公が暗い音楽室へ入る。
大きめのコマ。
怖そうに周囲を見る。
だった場合、画像生成用には次のように変換します。
添付したキャラクターシートの主人公と同一人物。
場所:
夕方の学校の音楽室。
構図:
腰から上。
主人公を画面右側へ配置。
カメラ:
斜め前。
表情:
不安そう。
目を少し見開く。
ポーズ:
ゆっくり室内へ入る。
片手を胸元に置く。
背景:
暗い音楽室。
ピアノと楽譜台。
夕方の弱い光。
画面左上に吹き出し用の余白を残す。
顔、髪型、衣装を変更しない。
文字や吹き出しは入れない。
このように、ネームがそのまま画像生成の設計書になります。

絵が描けなくてもネームは作れる?
作れます。
ネームの目的は、完成した絵を見せることではなく、漫画の構造を決めることです。
例えば、
- 人物は丸と棒
- 背景は「教室」と文字で書く
- 表情は「驚く」とメモする
- 矢印で移動を書く
だけでも構いません。
さらにAI漫画の場合は、文章ベースでネームを作り、その内容から各コマを生成する方法も使えます。
つまり、手描きネームを作れなくても、
ページ番号 → コマ番号 → 内容 → 構図 → セリフ
を文章で管理すればネームとして利用できます。
文章ネームのテンプレート
絵を描かずに管理したい場合は、次の形式がおすすめです。
【ページ1】
ページの目的:
主人公と舞台を紹介する。
■コマ1
大きさ:大
登場人物:主人公
場所:学校の外観
構図:ロングショット
内容:主人公が校門の前に立っている
表情:緊張
セリフ:「今日から、この学校か……」
目的:舞台と主人公を紹介
■コマ2
大きさ:中
構図:バストアップ
内容:主人公が校舎を見る
表情:不安
セリフ:なし
目的:主人公の感情を見せる
■コマ3
大きさ:小
内容:背後から声をかけられる
セリフ:「ねえ、新入生?」
目的:次の人物登場への引き
■コマ4
大きさ:大
内容:主人公が振り返る
目的:次ページへつなぐ
この形式なら、ChatGPTなどでも扱いやすく、後から表計算やデータベースへ移すこともできます。
AIネーム作成でよくある失敗
プロットをそのままコマにする
プロットは「何が起きるか」を決めるものですが、ネームでは「どう見せるか」まで考える必要があります。
同じ出来事でも、顔アップなのか全景なのかで読者の印象は変わります。
すべての出来事をコマにする
プロットに書かれているすべての行を1コマにする必要はありません。
重要でない移動や説明は省略できます。
会話だけでページを埋める
バストアップの会話が何ページも続くと画面が単調になります。
背景、手元、小物、人物の動き、引きの構図などを組み合わせてください。
AIのコマ数提案を絶対視する
AIが「5コマ」と提案しても、それが必ず最適とは限りません。
重要な瞬間なら1コマを大きく使った方がよい場合もあります。
完成画像を作ってからネームを直す
AI画像を大量に作った後にネームを変更すると、画像の作り直しが発生します。
ネーム段階でストーリー、ページ配分、セリフ、構図をできるだけ確認しておきましょう。
AIで漫画のネームを作るときによくある質問
ChatGPTだけで漫画のネームを作れますか?
文章形式でページ、コマ、構図、セリフを整理することはできます。ただし、実際のページを見たときの読み順や視覚的なバランスは人間が確認した方が安全です。
ネームは絵で描かないといけませんか?
完成絵で描く必要はありません。丸と線のラフでも、文章形式でも、ページ・コマ・構図・セリフが判断できれば設計資料として利用できます。
1ページ何コマにすればいいですか?
固定された正解はありません。そのページで何を伝えたいかによって変わります。重要な場面なら大きなコマを使い、短い補足なら小さなコマを使うなど、内容に合わせて調整します。
ネームとコマ割りは同じものですか?
コマ割りは、ページ内でコマの大きさや配置を決める作業です。ネームはそれを含め、人物、構図、セリフ、場面の流れなど漫画全体の設計を確認する工程として考えると分かりやすいでしょう。
AIで作ったネームが単調になる場合は?
「同じ構図を連続させない」「場所を見せるロングショットを入れる」「重要な感情ではアップを使う」など、構図の役割を条件として追加してください。
ネームが完成したら次は何をしますか?
各コマに必要な人物、表情、ポーズ、背景を整理し、AIで画像を生成します。その後、ネームどおりに画像を配置し、吹き出しとセリフを追加します。
まとめ|ネームを作ればAI画像生成の無駄を減らせる
AIで漫画のネームを作るときは、いきなり全ページのコマ割りをAIへ任せるのではなく、次の順番で進めてください。
- プロットをシーンに分ける
- 各シーンのページ数を決める
- 各ページで読者へ伝えることを決める
- ページをコマに分ける
- 各コマの構図を決める
- セリフを短くする
- 吹き出し用の余白を考える
- 読み順とページめくりを確認する
- AIにネームをチェックしてもらう
- 各コマを画像生成用プロンプトへ変換する
AI漫画では、ネームを作る意味は特に大きくなります。
なぜなら、ネームが完成すれば「何枚の画像を、どんな構図で作ればいいか」が決まるからです。
ストーリーをいきなり画像にするのではなく、まず漫画としての設計図を作りましょう。
次の工程では、ネームをさらに読みやすいページへするためのコマ割りを詳しく考えていきます。



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